南勢病院からのお知らせ
標榜診療科名変更について
2017年9月に日本神経学会として標榜診療科名を【神経内科】から【脳神経内科】に変更することが決定されました。
診療科として【神経内科】の標榜が認可されたのは1975年ですが、現在も心療内科や精神科と混同されることがあり、
神経内科を受診してほしい患者さんが神経内科受診を思いつかずに診断がつかない状態が何年も続いたり、
治療のタイミングを逸したりすることが現在でも生じています。
【脳神経内科】という名称に変更することにより、脳神経の疾患を内科的に診療する診療科であることがわかりやすくなります。
これらの理由により、診療科名を【神経内科】から【脳神経内科】に変更することになりました。
脳神経内科とはどんな病気を扱う内科でしょう?
脳神経内科は脳や脊髄、神経、筋肉の病気をみる内科です。
体を動かしたり、感じたりすることや、考えたり覚えたりすることが上手にできなくなったときにこのような病気を疑います。
症状としては、
・うまく力が入らない
・しゃべりにくい
・頭痛
・物忘れ
・意識障害
など、たくさんあります。
まず全身をみて、これらがどこの病気であるかを見極めることが大切で、その上で骨や関節の病気が原因であれば整形外科に、
手術などが必要なときは脳神経外科に、精神的なものは精神科にご紹介します。
また、感じることの中には見たり聞いたりする能力も含まれ、眼科や耳鼻科の病気の場合もあります。
(2019.5)