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神経内科 物忘れ外来

物忘れ外来を開設するにあたって

〜先ず「認知症」かどうかを見分けることが重要です〜

ご挨拶

 この度、当院においてご要望の多い『物忘れ外来』を開設することになりましたのでご挨拶申し上げます。

はじめに

 人は誰でも年を重ね、60代、70代、更には80代にもなりますとほとんどの方が日々の生活の中で人の名前が思い出せないなどの"もの忘れ"をしばしば自覚するようになります。この"もの忘れ"が通常の加齢性変化(年のせい)からくるものなのか、或いは何らかの病気からくるものか判断に迷うことがあるかと思います。"もの忘れ"の代表的な病気が『認知症』です。

認知症とは?

 『認知症』とは脳の何らかの病気により忘れたり或いは考えることができなくなるために今まで普通にできていたことができなくなり、これまでの生活を続けることが徐々に困難になる状態です。
 現在、『認知症』の患者数は研究者の間ではすでに500万人以上と試算されています。更に『認知症』の予備軍も400〜500万人と推定されています。

認知症の原因は?

 『認知症』の原因としてアルツハイマー型認知症が最も多くみられますが、よく似た別の『認知症』もあります。また、これら以外にすぐに治療できる病気もあります。例えば脳梗塞、或いは高齢者が転倒して頭の中に血液が溜まる慢性硬膜下血腫や脳腫瘍(脳のできもの)などです。脳以外にも内科的な原因として甲状腺のような病気でもみられます。

どう対処すれば?

 "もの忘れ"をよく自覚するようになったら、或いはご家族からみてお爺ちゃんお婆ちゃんの言動が明らかにおかしいと思われたらまず気軽に当科へご相談されることをお勧めします。『認知症』の診断には短時間でできる認知機能検査、血液検査や頭部CT検査などが必要と考えています。アルツハイマー型認知症を疑っても実際には脳神経外科で治療できる慢性硬膜下血腫、或いは内科的に治療できる病気などの場合があるからです。

治療は? 介護は?

 『認知症』の原因により治療法、対処法は異なります。
 仮にアルツハイマー型認知症と診断された場合、特に初期であれば現在の治療薬で症状の進行を遅らせることは可能です。しかし現時点ではまた根本的に治すことはできません。病状が進行した場合であれば治療薬以外に介護も重要になってきます。当科では患者様のご支援をさせていただくように考えています。

2017年5月

神経内科 専門医 坂井 利行