作業療法室
精神科作業療法
精神科作業療法とは精神疾患により生活に障害をもった患者様に対し、一定の計画に基づき個別あるいは他の人たちとの関わりや、具体的・現実的な作業活動(遊び、創作的なものから日常生活に関連するものまで)を利用し、精神機能の向上、対人関係能力の改善、作業能力の改善などをはかり、その人にとってのより良い生活が送れるように指導、援助を行います。
作業療法の目的
- 症状安定に向けての援助
様々な活動プログラムを通して気分転換、欲求充足を行い、情動の不安定さや思考、行動のまとまりのなさを改善するとともに、健康な機能を促進します。 - 対人関係の改善
患者様の心の葛藤を理解し、治療者との関係をもとに、他者とより良く交流していけるような体験の場を作ります。 - 基本的な日常生活への援助
病気のために不規則になった生活の修正をはかり、必要な生活技術の獲得をめざします。 - 社会生活への援助
主体的な生活をめざし、退院後もより良い社会生活が営めるよう援助を行います。
当院の作業療法の実際
医師の処方箋に従って、日々の生活の中で誰もが体験した事のある作業活動を用いて症状の安定と回復促進、対人技能の改善、体力の維持・増進、退院への援助、再発の予防といった目的で個別・集団プログラムを実施しています。プログラムは患者様ご本人と担当作業療法士が相談した上で週間プログラムをたてて行っていきます。
園芸療法
園芸療法は、園芸活動を媒体に、対象者の可能性を見つけ、引き出し、QOL(生活の質)の向上や、心身の機能向上を図る手段の一つです。
音楽療法
音楽の働きを活用し、楽しい雰囲気の中で無理なく感情(情緒)面・身体面・対人面の向上を図ります。